滋賀県東近江市にある松尾医院のブログ

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カビ・ダニから家族の健康を守る住まいの対策

秋に要注意!夏に増えたカビ・ダニから家族の健康を守る住まいの対策
朝晩の気温が下がり、過ごしやすくなる秋。
暑い夏が終わると、住まいの中の湿気や汚れも落ち着いたように感じますが、実はこの
時期こそ注意したいのが「カビ」と「ダニ」です。
夏の間に増えたカビやダニは、秋になってから私たちの健康に影響を与えることがあり
ます。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、せきなどの不調が続く場合、原因は季節の変化だけでは
なく、住まいの環境にあるかもしれません。
■ 夏の湿気がカビ・ダニを増やす原因に
カビやダニが発生しやすい条件は、「温度」「湿度」「栄養」です。
夏の室内は、汗や料理、入浴による水蒸気、エアコン内部の結露などによって湿気がた
まりやすくなります。
さらに、布団やカーペット、ソファなどにはホコリや皮脂などが蓄積し、カビやダニに
とって快適な環境になってしまいます。
その結果、夏の間に増えたカビやダニが、秋になってから問題として現れることがあり
ます。
■ 秋はダニの死骸やフンにも注意
秋に特に気をつけたいのが、ダニの死骸やフンです。
ダニは生きているものだけではなく、死骸やフンもアレルギー症状の原因になることが
あります。
細かな粒子となって空気中に舞い上がることで、鼻や喉に影響を与える場合があります。
特に注意したい場所は、寝具、カーペット、ソファ、畳など、長時間触れる場所です。
■ 秋におすすめのカビ・ダニ対策
【寝具を清潔に保つ】
布団や枕には寝汗による湿気がたまりやすいため、天気の良い日は布団を干したり、布
団乾燥機を活用したりしましょう。
シーツやカバーも定期的に洗濯することが大切です。
【こまめな掃除でホコリを減らす】
ダニはホコリや汚れを栄養にします。
床だけでなく、ベッドの下や家具の隙間、カーペットの下など、普段見えにくい場所も
掃除しましょう。

文責:宅地建物取引主任・管理業務主任・マンション管理士・賃貸経営管理士 早崎玲奈 

2026年10月8日

予防接種 ― 「かからない」「重くしない」ための備え

 

これからの季節、インフルエンザの予防接種を考える方も多いと思います。実はペットにも予防接種があり、その考え方はヒトとよく似ています。

■ ワクチンのしくみは同じ

ワクチンは、病気の原因となるウイルスや細菌の情報を前もって体に覚えさせ、本物が入ってきたときにすばやく戦えるようにするものです。「かかりにくくする」だけでなく、「かかっても重症化しにくくする」ことが大きな目的です。これはヒトも動物も変わりません。

■ 赤ちゃんと子犬・子猫の共通点

生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんからもらった免疫(移行抗体)に守られています。この免疫は成長とともに少しずつ減っていくため、小さいうちに何回かに分けて予防接種を行います。

子犬・子猫もまったく同じです。母親からの免疫が切れる時期に合わせて、混合ワクチンを数回接種します。

■ ペットの主な予防接種

犬:狂犬病ワクチン(法律で年1回の接種が義務)、混合ワクチン(ジステンパー、パルボウイルス感染症など)

猫:混合ワクチン(猫ウイルス性鼻気管炎、カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症など)

ウサギや小鳥:日本では一般的に使われているワクチンはありません。そのため、日頃の健康管理や、体調の変化に早く気づくことがより大切になります。

■ 狂犬病 ― 予防接種が守っているズーノーシス

以前ご紹介したズーノーシス(人と動物の共通感染症)の代表が狂犬病です。日本では長い間、国内での発生がありませんが、世界では今も毎年多くの方が亡くなっています。発症するとほぼ助からない病気だからこそ、犬への予防接種が、ヒトを守ることにもつながっています。

■ ヒトのインフルエンザ予防接種

・効果が出るまでに約2週間かかり、効果は約5か月続くとされています
・流行前の12月中旬ごろまでの接種がおすすめです
・13歳未満のお子さんは、2回接種が基本です
・毎年流行する型が変わるため、毎年の接種が必要です

なお、ヒトの季節性インフルエンザが犬や猫に広がることは、ほとんどありません。一方で冬は鳥インフルエンザが話題になる季節でもあります。弱っている野鳥や死んだ野鳥を見つけても、素手では触らないようにしましょう。

■ 接種の日に気をつけたいこと

ヒトも動物も、体調の良い日に接種することが大切です。接種後は、注射した部分の腫れや軽い発熱がみられることがあります。まれに強いアレルギー反応が起こることもあるため、接種当日は激しい運動を避けて、ゆっくり過ごしましょう。

ご家族みんなで、ペットも一緒に、元気に冬を乗り切りましょう。予防接種の時期や回数については、お気軽にご相談ください。

文責:獣医師 髙木彩花  

2026年10月8日

<春の暮らしと健康:気候が与える住環境への影響>

春は気温や湿度の変化が大きく、住環境や健康に影響を及ぼしやすい季節です。
朝晩と日中の寒暖差が大きくなるため、室温が安定しにくく、体調を崩しやすくなります。
また、花粉や黄砂が飛散する時期でもあり、換気をする際に室内に入り込みやすくなることから、空気清浄機や網戸フィルターなどで対策することが大切です。湿度も徐々に上昇するため、カビの発生にも注意が必要です。


春は生活環境が変わりやすい時期でもあります。
引っ越しや新生活により家具の配置や生活動線が変わることで、体の負担やストレスが増えることがあります。寒暖差による自律神経の乱れや、花粉症などのアレルギー症状によって、だるさや集中力低下、睡眠の質の低下を感じる方も少なくありません。


快適に過ごすためには、朝晩は少し暖かめの室温を保ち、定期的な換気と湿度管理を行うことが重要です。花粉対策としては、洗濯物の室内干しや空気清浄機の活用が効果的です。また、規則正しい生活やリラックスできる空間作りも、体調管理やストレス軽減に役立ちます。


春は過ごしやすい季節である一方、寒暖差や花粉、生活環境の変化などにより体調を崩しやすい時期でもあります。
住環境を整えることで、健康を守り、快適に過ごすことができます。

spring_health_living

 

文責:宅地建物取引主任・管理業務主任・マンション管理士・賃貸経営管理士 早崎玲奈

2026年3月28日

ヒトの病気とペットの病気の意外な共通点 シリーズ

その2【甲状腺の病気 ― 代謝のスイッチを司る器官】

ヒトでも「バセドウ病」「橋本病」などで有名な甲状腺の病気。ペットでも発生し、症状の現れ方も非常に似ています。

 

猫:甲状腺機能亢進症(食欲旺盛なのに痩せる、落ち着かない)

犬:甲状腺機能低下症(寒がり、脱毛、太りやすい)

 

ヒトでは:

・亢進症:動悸、手の震え、汗が多い、体重減少

・低下症:むくみ、寒がり、体重増加、気力低下

 

甲状腺は“全身の代謝のスイッチ”であり、異常が起こるとヒトも動物も同じように体調が大きく揺らぎます。

 

 

その3【腎臓病 ― 長く一緒に暮らすほど向き合う病気】

 

高齢化が進む現代、ヒトと同じくペットも寿命が延びました。その結果増えているのが慢性腎臓病です。

 

犬猫:飲水量・尿量の増加、体重減少、食欲低下

 

ヒトでは:むくみ、倦怠感、尿の変化、息切れなど。

 

一度失われてしまった腎臓の機能は回復しないため、早期発見が大切です。

 

                           文責: 獣医師 高木彩花

2026年3月21日

ヒトの病気とペットの病気の意外な共通点 シリーズ

私たちが日々接している犬や猫、そして鳥やウサギなどの小さな動物たち。

種は違っても、「身体のしくみ」や「病気の起こり方」には驚くほどの共通点があります。

近年では、ヒト医療と動物医療の研究成果を相互に活かす「ワンヘルス」という考え方が注目され、ヒトと動物の健康は切り離せない存在になりつつあります。

今回は日常で耳にする身近な病気が実はペットにも起こるという視点から、代表的な例をシリーズでご紹介します。

 

 

その1【糖尿病 ― 食生活・肥満が影響するのは同じ】

 

糖尿病はヒトだけの病気と思われがちですが、実は犬や猫にもよくみられます。

特に猫はヒトの2型糖尿病とよく似ており、肥満・運動不足・食生活の乱れがリスクになります。

 

猫:多飲多尿  、体重減少  、食欲が増える/逆に減る  、足の力が入りづらくなる後肢の神経障害になることがある

 

犬:多飲多尿  、食べているのに痩せてくる  、元気がない  、白内障の発症(犬では非常に多い)

 

ヒトでは:のどの渇き、尿が増える、だるさ、体重の変化、視力の低下など。

 

食事管理や体重コントロールが重要で、「生活習慣病」である点は私たちと同じです。

 

                          文責:獣医師 髙木彩花

2025年12月5日