滋賀県東近江市にある松尾医院のブログ

愛知県尾張旭市にある、内科、循環器科、小児科、皮膚科のクリニックです


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食事療法

食事療法は生活習慣病の予防・改善の基本

食事療法

1日8000歩

1日8000歩

いびきでおこる重大な病気

狭心症・心筋梗塞
 寝ているときに頻回に息が止まると、血中の酸素濃度が極端に下がる酸欠状態を繰り返すことになります。1時間に50回以上もおこると心臓に悪影響を及ぼします。その結果、冠動脈に動脈硬化がおこり狭心症、そして冠動脈が塞がると心筋梗塞になってしまいます。

高血圧・脳梗塞・脳卒中
 睡眠中の酸欠状態では酸素を取り込むために、無呼吸から呼吸を開始しようと身体に力が入り血圧が高くなってしまい、脳卒中になるリスクが高くなります。また空気の通り道である気道が狭くなったり閉塞することで、脳への酸素供給が少なくなり、脳卒中・脳梗塞になってしまうリスクも増えます。

糖尿病
 睡眠時無呼吸のために脳がゆっくり休めないことにより、自律神経機能の異常や、ホルモンの分泌にも悪影響を及ぼします。交感神経系が刺激され、ストレスホルモンの分泌が増えることにより、血圧の上昇や、血糖値の上昇、体脂肪が増加して太ってしまうと考えられています。睡眠中に分泌される成長ホルモンの分泌の低下がおこり、筋肉が減って脂肪が増えやすい体になってしまい、インスリン抵抗性が上がり、生活習慣病である糖尿病になりやすくなります。またすでに糖尿病の患者さんは、病気が悪化します。

認知症
 脳が低酸素状態になると、脳内に老人斑と呼ばれるアミロイドベータ蛋白質(認知症の大きな原因であるAlzheimer病の原因因子の一つで、脳にたまると脳内の神経細胞を破壊する)が増加するとの研究報告があり、睡眠時無呼吸になると認知症を発症しやすいのでないかと考えられています。
睡眠時無呼吸の治療をCPAPで行うことで認知機能が改善したとの報告もあります。また睡眠時無呼吸の人ではうつ病を合併している人が多く、CPAPで治療することでうつ病が改善したという報告もあります。

夜間頻尿
 CPAPの治療前後の夜間の頻尿の回数についてですが、治療前では睡眠時無呼吸の重症度が高いほど夜間の頻尿回数が多く、CPAP治療を開始すると頻尿回数が減少するとの報告があります。睡眠時の無呼吸になると心臓に負担がかかることにより、体内の循環血液量を減らそうと、おしっこを出す利尿ホルモンが分泌がでて、夜間に頻尿になってしまうのではないかと考えられています。確かに当院でも夜中に2時間ごとにトイレに行っていた患者さんもCPAP治療で朝までぐっすり眠れるようになった方もいます。

前立腺癌・乳がん
 睡眠時無呼吸は性ホルモンの分泌に悪影響を与えるので、前立腺癌や乳癌との関連性も指摘されております。

視神経障害・緑内障
 通常、人は息を止めると眼圧は上がりますが、睡眠時の無呼吸発作時には、気道が閉塞するので胸腔内の圧力低下により眼圧が下がり、血液中の酸素が減り、視神経に障害を及ぼす可能性が高いとされています。睡眠時無呼吸と診断された方は、一度眼科の検診も必要です。緑内障でいびきがある方は、いびきを直すことにより緑内障の改善にもつながると考えられますので、睡眠時無呼吸の検査を受けることが推奨されます。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

 日中に急に眠くなると来院される患者さんがおられます。車の運転中に眠くなる、信号待ちで寝てしまうという方もあり非常に危険です。(運転中に、万が一小学生の列にでも突っ込んでしまったら取り返しのつかないことになります。)
 このような急な眠気の原因は「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」であるかもしれません。(実際に検査してみるとSASと判明し、治療で日中の眠気が改善されています。)
​当院では自宅で検査できる検査器具を貸し出しますので、検査入院は不要です。SASかなと思われたら、お気軽に来院ください。

​以下にSASについて簡単に説明します。


【概要】

 睡眠中に無呼吸が繰り返される病気で、体に様々な障害を起こします。
 

【疫学】

 我が国では約200万人が症状のあるSASに罹患しているとされます。肥満傾向の40~60歳の男性に多く、女性では閉経後に増加するという報告もあります。
 

【原因】

 喉の辺りの空気の通り道が閉塞することが原因で、その原因となるのは、首周りの脂肪の沈着、扁桃肥大、アデノイド、舌根沈下、舌が大きい(巨舌症)ことがあります。鼻中隔弯曲では、鼻の空気の通りが閉塞しているSASの原因になることがあります。顎が小さいため、やせているのにSASである方もおられます。
 

【症状】

 いびき、睡眠の途中で目が覚めてしまうことや、日中の眠気、起床時の頭痛、などがあります。昼間の眠気は、居眠り運転事故や労働災害などにつながり、社会的にも悪影響を及ぼします。
 

【診断】

 問診などで、SASが疑われる場合、簡易睡眠検査、ポリソムノグラフィーという入院して行われる精密検査に進みます。ポリソムノグラフィーから得られた無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index:AHI)から、AHIが1時間当たり5回以上で、前述の症状がある場合にSASと診断されます。AHIが5~15回は軽症、15~30回は中等症、30回以上は重症とされます。
 

【治療】

 経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive airway Pressure:CPAP)があります。マスクを介して空気を送り気道を広げる治療法で、中等症以上(AHIが20回以上)のSASで保険適用です。軽症のSASには歯科に依頼してマウスピース療法が行われます。手術療法はSASの責任部位が明確な場合に適応され、小児でのSASは大半は扁桃肥大が原因で、扁桃摘出術が有効です。成人の場合は、責任部位が明確でないことが多く、手術療法は慎重な判断が必要です。
 

【生活上の注意】

 治療を効果的に行うためにも生活習慣の改善に心がけましょう。肥満の方は体重を減らしたり、晩酌をされる方は量を減らすことで、無呼吸が軽減する場合があります。
 

【予後】

 SASでは血中の酸素不足により心臓や肺に負担が掛かり、脳梗塞、心筋梗塞やその他の合併症などを引き起こす危険性が高まります。AHIが20回以上の場合、診断後に5年間生存する患者さんの割合は84%(死亡率は16%)、8年間ではさらに下がって60%という報告があります。

 

舌下免疫療法(アレルギー性鼻炎の新しい治療)

スギ花粉症やダニによるアレルギー性鼻炎がひどい方へ

スギ花粉症は国民の約3分の1が発症しており、国民病となっております。2014年10月に発売されたスギ花粉症の舌下免疫療法は根本的な治療として期待されており、内服薬やレーザー治療などの今までさまざまな治療を行ってきた患者さまに関しても有効率70%と結果がでており、内服薬などの減量中止も期待できます。(鼻アレルギー診療ガイドライン2013年版)。また2015年12月より新たにダニによるアレルギー性鼻炎の免疫療法が可能となりました。治療に関して健康保険の適用がありますが、処方は認定された医師のみしか出来ません。当院では両者の処方が可能ですので、まずは受診して医師と相談ください。


実際の舌下免疫療法について
 舌下免疫療法とはスギ花粉エキス(シダトレン)やダニの抗原(ミティキュア)を少しずつ体内に吸収させることによって花粉症の症状(アレルギー反応)を抑える治療法です。実際には1日1回、少量から服用(舌の下に含みます)をはじめ、2週間は徐々に増量し、その後は決まった量を数年にわたり継続して服用します。初回服用はアレルギー反応の有無を見るために院内で行います(スギ花粉治療薬のシダトレンは花粉非飛散時期の6月から11月末の間に投与します)。2日目以降は毎日自宅で服用します。継続的に治療を行うことで効果を発揮していくため、花粉飛散シーズン以外も服用し、最低2年間治療を行い、効果は判定します。効果のある患者さまには3~5年の治療継続をお勧めしております。通院間隔は症状などが安定していれば4週間に1度程度となります。
 

治療費用について
治療費用については、健康保険の診療が可能です。初回は検査などを含めて3割負担の場合、4,000~5,000円で、その後の定期的な通院の費用は他の治療や薬の処方がない場合には、病院の治療費と薬局での薬代と合わせて1ヵ月あたり2,000~3,000円の負担となります。
 

どのような人が治療可能ですか?
 日本では12歳以上の患者さまが治療可能です。もちろんスギ花粉症やダニのアレルギー性鼻炎の患者さまにしか投与できないため、まず血液検査でスギ花粉症やダニのアレルギー性鼻炎であることを調べる必要があります。ただし重度の気管支喘息の方、がんや免疫系の病気がある方などは治療はできません。さらに詳しい内容については医師でお尋ねください。
 

副作用について
口の中に投与するため、口の中や喉のかゆみがでることがあります。報告されている主な副作用に以上のような局所的なかゆみですが、非常に稀ですが、アナフィラキシーショック(じんましんや腹痛、嘔吐、呼吸困難、意識混濁)があります。そのため1回目の投与は安全のために院内で行います。
 

さらに詳しく知りたい方へ
詳しくは鳥居薬品アレルゲン免疫療法専門サイトをご覧ください
http://www.torii-alg.jp/

経鼻内視鏡

胸やけや胃の不快感を訴えられて来院される患者さんに胃カメラの必要性を説明する事がよくあります。
しかし、ほとんどの患者さんは検査の必要性を理解されるも、おぇっとなるのがつらいと感じておられます。
そこで、当院では胃カメラを楽に受けて頂くために、以下の胃カメラや工夫を導入しております。

①おぇっとならない胃カメラ、「経鼻内視鏡」を導入:特に以前に口からの胃カメラを受けられた患者さんからは、「大変楽に受けられた、これなら毎年受けてもええわ」との声をいただいております。鉛筆ほどの太さ・電気のコードぐらいの柔らかいカメラを鼻の穴から入れますが、口は自由に使えるので、医師との会話も可能です。また、経口胃カメラでは自分の唾液は飲み込まずに(飲み込もうとするとむせる)口の外に垂れ流すようにしなければならないのもつらい事でしたが、経鼻内視鏡は口をつむれるのでそのつらさも心配ありません。(同様の声: http://www.hanakara.jp/experience/index.html

②麻酔の導入:カメラがのどを通ることがどうしても耐えられない、という患者さんに対して麻酔を用いて眠っている間に検査をします。
麻酔使用時には検査後すぐに車の運転が出来ませんので30分から1時間ほどは院内で休んで頂きます。(麻酔非使用時には検査後直ぐに車の運転が可能です)

痔の日帰り手術(アルタ療法)

いつも高血圧で通院されている患者さんで、今回、当ホームページをご覧になられ、痔の事を相談されました。
早速、左側を下にして横向きに寝て頂き、肛門の診察です。
肛門の診察の恰好がよくわからなくて、不安な方が大勢いらっしゃると思いますが、実際は下の絵の感じです。
下着を下して肛門だけを診せて頂きます。

診察の結果、内痔核でした。歩いたり排便の時に出てくるイボ痔に10年以上悩んでおられました。
日帰り手術の内容を説明して、同意を頂き数日後に手術となりました。
内痔核に注射を打つだけでメスは入れませんし、内痔核は注射しても痛くないので、問題なく終了。
翌日からはイボ痔は出て来なくなりましたので、非常に感謝されました。

他にもホームページをご覧になられて、痔の日帰り手術(アルタ療法)を受けに遠方(福井・岐阜・三重県)から来院される患者さんが増えております。

当院は診察の順番をネットや電話からの予約制にしておりますが、予約なく直接来院された方、初診の方に対して順番の空き枠があります。
予約無しでも待ち時間が比較的少なくて診察させて頂きますので、ご安心ください。

日常診療で感じる事

多くの患者さんを診察していて、特に感じる事は、『生活習慣病のコントロール』と『年一回の健診』の重要性です。
40歳以上の方で命に関わる病気の約70%は、血管系疾患と悪性腫瘍(癌)です。
まず、血管系疾患は、心筋梗塞や脳梗塞に代表されますが、生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)が起因して、全身の動脈硬化が年齢以上に進行し、その結果心臓や脳の細い動脈が詰まり易くなり、命に関わることになります。これらの疾患は、一旦血管が詰まり組織が死んでしまうとその部位は回復しないため、命が助かっても運動制限や麻痺を生じるなど不自由な事になります。血管を詰まらせないためにも、日々の血圧やコレステロール値、血糖値のコントロールが非常に大切なのです。
 一方、癌はなかなか予防できません。がんを予防できるなど誇張されている健康補助食品などがありますが、明らかな予防効果は期待できません。ただし、早期癌であれば内視鏡的な治療や手術、抗がん剤、放射線治療などにより治る確率が高くなりますので、少しでも体調の異変を自覚されましたら早めの診察を受けることが大変重要です。

「ふらつくとか胸が苦しいなどの症状がないから大丈夫」、「うちは癌家系ではないので心配ない」との意見がありますが、症状が出現してからでは、かなり進行していることが多いです。症状がなくても毎年一回は健診や検査を積極的に受けるようにして下さい。
 
当クリニックでは、胃カメラ、超音波検査(腹部・頸部動脈・甲状腺・乳腺など)、血管年齢検査、検査センターとの連携で尿・便・血液・痰などから癌の早期発見・動脈硬化の評価・かくれ脳梗塞の診断に取り組んでおります。