当院ではピロリ菌の検査(血液検査)を施行しています。
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、1980年代に発見された、ヒトの胃の粘膜内に住みつく細菌です。
ピロリ菌は、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因になります。
特に、胃がんのなんと8割はピロリ菌が原因と言われています。 報告によってかなりばらつきがあるものの、中高年の方はかなりの方が感染していることがわかっています。10代の方でも、感染していることは少なくありません。
ピロリ菌を退治(除菌)すると、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を予防できます。胃がんのリスクも3分の1から5分の1になると報告されています。
ピロリ菌の有無は採血だけでわかります。
採血検査だけ行う場合は自費ですので、結果は電話での問い合わせ可能です。陰性ならピロリ菌がいないという事ですので、ピロリ菌関連の診療は終了です。陽性ならピロリ菌がいるという事ですので、除菌が必要です。ただし、除菌の前に胃がんなどができていないか確認のため内視鏡検査を強くお勧めします(保険適応)。内視鏡検査をしてからの除菌薬・除菌診断検査は保険適応になりますが、内視鏡をせずに除菌薬の処方・除菌診断をする場合は自費になります(自費:3万円前後)。胃の症状が無くてピロリ菌の血液検査のみの場合自費(2,849円税込)ですが、胃の症状があって内視鏡を施行した後にピロリ菌採血検査をした場合は保険適応です。
2014年1月16日