滋賀県東近江市にある松尾医院のブログ

愛知県尾張旭市にある、内科、循環器科、小児科、皮膚科のクリニックです


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住環境と健康

<住環境と健康>
住環境と人の健康には大きな繋がりがあります。特に高齢者にとっては、住環境が整っていないとケガや病気のリスクが上がることが考えられます。今回は、住環境がどのように人々の健康に繋がりがあるのか具体的な例を挙げてご紹介します。
① 転倒リスク
室内には高齢者が転倒しケガをする危険が潜んでいます。高齢者の転倒が多い場所は、ベッドサイド、浴室、トイレ、玄関です。また、足腰が弱い人や身体が不自由になると、ちょっとした敷居の段差でも躓きや転倒するリスクが高まります。
【対策】
1. 各部屋の敷居を低くしたり、スロープを取り付けて段差を解消する。
2. 手摺を設置して、転倒防止をする。
3. 滑りにくい床材へ変更する。
② 温熱、空気環境
室内温度、湿度はもちろん、化学物質やハウスダストによる空気環境等は全世代の健康に大きく関わります。
【対策】
1. 快適な温熱環境を意識しましょう。
室内温度:冬場で20~23℃、夏場で26~28℃
湿度:40~60%
特に、冬場の浴室やトイレ等、室内間の温度差によって起こるヒートショックや夏場の熱中症被害には注意が必要です。
2.室内の空気汚染は、呼吸器系の病気の原因となることがあります。具体的な空気
汚染の原因となるのは、ホコリ、カビ、ペットの抜け毛、化学物質(マニキュ
ア、消臭剤、接着剤等)、タバコが挙げられます。室内のアレルゲンを掃除等で取り除くことが重要ポイントとなります。掃除の他には、定期的な換気や空気清浄機の使用により、ほこりや花粉等のアレルゲンを除去することが出来ます。また、湿気の多い場所はカビの発生しやすくなるため、除湿とカビ対策が必要となります。

 

文責:宅地建物取引主任・管理業務主任・マンション管理士・賃貸経営管理士 早崎玲奈

 

2025年10月22日